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金庫は水害に耐えられるのか?

金庫は水害による浸水に耐えられるのか?多発する災害に備えるために

多発する自然災害に金庫は立ち向かえるのか?

浸水イメージ

近年の日本列島では、様々な自然災害が頻発するようになってきています。

火山の噴火や地震などの驚異も常に隣り合わせですが、ここ数年で特に目立つのが大雨による水害です。例えば2018年だけをとってみても大きな水害が毎月のように発生し、各地に大きな被害をもたらしました。2018年7月に西日本を中心とした地域に甚大な浸水被害をもたらした「平成30年7月豪雨」。夏場は毎日のようにどこかで発生する「ゲリラ豪雨」。8月、9月と立て続けに関西を襲った台風とそれによる水害や高潮被害。

2019年に東日本を襲った台風19号は、東海から関東、東北地方に至る広範囲に大雨を降らせ、近年まれにみる大規模な水害をもたらしました。2020年も、熊本を中心とした九州地方に大きな被害をもたらした「令和2年7月豪雨」が発生しました。

今やどこでも起こり得る水害から大切な持ち物を守らなければいけない。災害をきっかけにそんなことを意識した方は多いはずです。例えばそれは金庫に入れることで守ることが可能なのでしょうか?

金庫専門店の金庫屋が、水害から大切なものを守る方法を提案します。

浸水を防ぐ防水金庫は浮いて流される可能性がある

金庫屋が取り扱う金庫の中には、一定条件の浸水に耐えられる防水性能を持った金庫があります。

たとえばこちら金庫は「水深20センチの水底に8時間浸しても庫内に水が浸透しない」性能を保持しています。

密閉型の防水金庫は水に浮いて流される可能性が

しかしながらこのような密閉型の金庫は中に空気が充満したままになるため、浸水の規模が大きくなると水に浮いてしまう可能性があります。

そのため、津波や洪水などの強い流れを伴った水害の場合、設置場所からはるか遠くまで流されてしまう可能性があります。お客様の中には「重い金庫がそうたやすく浮くものか?」という疑問があるかもしれません。しかし2018年の台風21号による高潮被害では、神戸港で数トンもの重さのコンテナが海に浮き、次々と流されていきました。

一般的な金庫には水が侵入するが流されにくい

一般的な金庫は内部に水が入ってしまう

では一般的な耐火金庫や防盗金庫が水害に遭った場合どうなるのでしょうか?

残念ながらほとんどの金庫は水から収納物を守るという事態を想定していません。耐火金庫は火災による炎の熱から収納物を守る金庫、耐火金庫は破壊による盗難から収納物を守る金庫。そのため、水害などで浸水した場合は容易に水が浸入してしまいます。結果として収納物が濡れてしまい、汚損などの被害を受けてしまう可能性が高くなります。

耐火金庫は火災時の放水による消火作業に耐えられるはずなのでは?という疑問をお持ちになるかもしれません。それは正解です。しかし、火災時は高温により耐火金庫の耐火材に含まれる水分が水蒸気となって噴き出す仕組みになっているからこそ、水や炎の侵入を防ぐことができるのです。水害の浸水を防ぐことはやはり想定されていません。

しかし内部に水が浸入することによってもたらされるメリットもあるのです。

重くて水に沈むからその場にとどまる

さきほど、重い金庫でも中に空気が充満してままなら浮いてしまうと説明しました。

しかし内部に水が浸入すれば空気が抜け、金庫自体の重さと水の重さにより簡単に浮いてしまうことがなくなるのです。結果として、水の流れに耐え設置場所付近にとどまる可能性が高くなります。

2011年の東日本大震災による津波被害では、約6,000個もの金庫が警察に届けられました。それらの金庫は金庫関連業者による開扉作業が進められ、合計約23億円もの現金が回収されました。そしてその現金のうちなんと99.8%もの現金が所有者へと返還されたのです。

警察と金庫関連業者による開扉作業

画像出典:「東日本大震災に伴う警察措置」(警察庁)内のPDFファイルを加工して作成

これらの金庫のほとんどは防水性能や耐水性能のある密閉型の金庫ではなく、耐火金庫や防盗金庫などの一般的な金庫でした。

複数の製品を組み合わせて水害に備えよう

密閉型の防水金庫は収納物を水から守ることができるが、浮いて流されてしまう可能性がある。一方で耐火金庫や防盗金庫は収納物を水から守ることができないが、重いゆえその場にとどまるから回収できる可能性がある。

水害に対する金庫の性能は一長一短があり、一台の金庫だけで水害に立ち向かうことは難しい。そこで金庫屋が提案したい製品の組み合わせがあります。

金庫内に防水アイテムを設置する

それは、耐火金庫や防盗金庫などに防水機能を持った保管庫やケースを設置すること。そしてその中に収納物を入れること。これによって、金庫をその場にとどまらせたまま収納物を濡らさずに回収できる可能性が飛躍的に高まります。

防水できるアイテムに入れて金庫内に保管

日本アイ・エス・ケイの防水保管庫と防水ケース

日本アイ・エス・ケイ製品は、JIS認定およびISO9001・ISO14001を認証取得した群馬県中之条工場で生産されている安心の国産メーカーです。自宅や事務所に金庫がないあなたでも、旅館やホテルなどで「king crown」というエンブレムが付いた金庫を見たことがあるはず。そのking crownは、日本アイ・エス・ケイの金庫ブランドです。

その日本アイ・エス・ケイが水害のあった地域へ出向き、金庫の回収や開扉作業に立ち会うなどした経験から開発されたのが、24時間の浸水に耐えられる防水保管庫です。

これらの防水保管庫を金庫の内部に設置することで、より確実な水害対策が可能となります。

コストを安くしたい場合は、防水ケースに書類などの大事な収納物を入れたうえで金庫内に保管するというのも水害に対する有効な手段のひとつです。

エーコーの防水ボックス

エーコーから発売されている、金庫の中に入れることを想定して防水ボックス。

ダブルラッチと防水パッキンで密閉。水の侵入を防ぐ水面からフタ上面までの水深30cmの位置に5時間浸した場合でも、庫内への水に浸透を防ぐ社内試験をおこなっております。

大切なものをひとまとめに収納。取っ手があるので避難の際も慌てずに持ち出せます。

災害大国の日本だからこそ

昨今の異常気象や災害の多発から、水害に対する意識よりが高まっています。

紹介した防水保管庫、防水ケース、防水ボックスはいずれも日本メーカーの製品。災害大国の日本だからこそ生まれた製品だといえます。

日本各地で頻発する豪雨、強い勢力のまま上陸する台風の増加、近い将来確実に発生するとされている南海トラフ地震。この機会に、あなたの大切なものを水害から守る方法を検討してみませんか?