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耐火金庫を徹底分析!耐火金庫がなぜ必要なのか金庫診断士がご説明します。

耐火金庫を徹底分析!耐火金庫がなぜ必要なのか金庫診断士がご説明します。

耐火金庫の歴史を知る

「耐火金庫の必要性をあまり感じない

「そもそも金庫って必要なの?」

そんなお声が数多くありましたが、近年相次ぐ震災、それによって引き起こされる二次火災により「大切なものを守る」意識もかなり変わってきました。 では、耐火金庫がなぜできたのかその道のりをご説明します。

欧米と日本の耐火金庫への道のり

1835年にニューヨークで大火災が起こり、当時普及していた鉄板で固い樫の木を挟んで作られた金庫のほとんどが焼失しました。そこで樫の木の代わりに石膏を入れるようになったのが耐火金庫の始まりです。

日本では明治時代に鋼板と鋳物部材を組み合わせたものに砂を入れた金庫が作られ、その後、改良が加えられていった経緯があり、日本で売られている金庫の99%は耐火金庫だと言われています。日本では昔から財産を失う主たる原因は火災。昭和の時代まで紙と木が中心の家が多く江戸の大火の恐ろしさが根底にあるのもひとつの要因です。(大店にある『蔵』は、いわば当時の金庫としての役割)また、近年は震災による二次災害などもあり、火災による財産損失をより憂うようになりました。いっぽう欧米では、耐火金庫よりも圧倒的に防盗金庫の需要が高いのが特徴。これも歴史的背景が大きく、欧米は他国と地続きで戦争や異民族の襲撃などで財産を根こそぎ奪われてきた歴史があります。島国の日本とは文化的な土壌が違うので必要とされる金庫の種類にも違いがあります。

ニューヨーク大火 (1835年)

ニューヨーク大火 (1835年)

もっとも凄惨な火災がニューヨークにおいて12月15日に起こりました。この火災は15時間以上燃え続け、波止場沿いに停泊していた船舶や積み荷は大損害を被り、幾つかの船舶は完全に破壊されました。被害総額は20,000,000ドルとも言われています。

江戸の大火

江戸の大火

大火が頻発し、都市の広大な市街地を繰り返し焼き払った史実は、世界でも類例がないそうです。持ち出せない貴重品を土蔵や穴蔵に入れ、得意先を見回ったり延焼防止のため屋根に登って火の粉を払ったりし、いよいよ危なくなると、持ち出せる貴重品だけを携えて避難したそうです。

金庫診断士からの提案

このように火災による財産損失を経験した人々は、どうしたら燃えずに財産を守れるのかを考え、様々な技術を駆使し、第三者機関によって品質管理をすることで、現在の高品質な耐火金庫が生み出されました。災害が起こるのは一瞬です。命を守る事を最優先に、大切な財産は金庫に任せるのは一番だと金庫屋は考えております。

耐火金庫のしくみ

耐火金庫とは、主に火災対策として使われ、ビル火災、地震の衝撃や二次災害の火災など、あらゆるケースの火災を想定してつくられています。日セフ連(日本セーフ・ファニチュア協同組合連合会)では、JIS(日本工業規格)に基づき0.5〜4時間にわたる耐火試験などの基準を設けて確かな品質を提供しています。

耐火金庫のメカニズム

耐火金庫の気泡コンクリート(コンクリート内部に多数の気泡を閉じ込めて多孔質化させたもの) は、火災が起きると水分が気化し、その気化熱によって金庫の内部を冷却するという耐火性能も有しています。また、気化した蒸気は扉の隙間から噴出するように設計されていて、金庫内に炎や煙の侵入してくることも防ぎます。 これが、火と熱から収納物を守る耐火金庫の仕組みです。また、磁気メディアなどバックアップデータ等も収納できる一般紙耐火金庫よりさらに耐火機能を高めたデータメディアセーフ耐火金庫もあります。 下記のアニメーションを見ていただければ、耐火性能を持った金庫がいかに優れているかおわかりいただけるかと思います。

耐火金庫のメカニズム

耐火試験

耐火金庫はJIS(日本産業規格)により、その耐火性能に、0.5時間・1時間・2時間・3時間・4時間耐火型の5種類があります。その基準に満たしたものだけが「耐火金庫」として認められ、この耐火性能がないものは「金庫」ではなく「保管庫」と称されます。ではどういう試験を行い、どういった性能マークが与えられるかをご紹介します。

性能区分

種類 耐火時間
一般紙用 30分・1・2・3・4時間耐火(0.5T・1T・2T・3T・4T)
30分・1・2・3・4時間耐火・急加熱・耐衝撃(0.5TKS・1TKS・2TKS・3TKS・4TKS)
フレキシブルコンピュータディスク用 30分・1・2・3・4時間耐火(0.5T・1T・2T・3T・4T)

標準加熱試験

金庫を炉内で標準温度加熱曲線に従い規定時間加熱した後、炉内の火を止め、高温の炉内に放置します。

標準加熱試験
標準加熱試験

庫内測定点

加熱中および自然冷却中の下図にある温度センサーと湿度センサーの最高温度、湿度が規定数値の許容内に収まった場合、合格と判定します

一般紙用

一般紙用P 測定点

フレキシブルコンピュータディスク用

フレキシブルコンピュータディスク用F 測定点

変色測定方法

新聞紙が変色、劣化が著しくなく判読可能である事を証明する試験方法です。

種類 測定方法
一般紙用P 試験体庫内の天を除く各壁面へ新聞紙をアルミ(箔)テープなどで全面に貼りつける。各収納区画にも新聞紙を軽くもみ、その容積の25〜50%を入れる。 〔加熱試験、急加熱・衝撃落下試併用試験ともに入れる〕

耐火試験 合格基準

耐火試験を受け以下の基準に合格すれば、耐火金庫として世に送り出されます。

種類 基準値
一般紙用P 庫内温度が177℃以下であること、庫内に入れた新聞紙の変色、劣化などが著しくなく判読できること
フレキシブルコンピュータディスク用F 庫内温度が52℃以下であること、庫内湿度が80%以下であること

急加熱・衝撃落下併用試験

加熱炉はあらかじめ空のまま1090℃以上に加熱し、手早く試験体を炉内に入れ、決められた時間加熱する。加熱温度は平均値で1090℃以上最高温度で1200℃以下とする。試験体に破裂がなかったか確認した後、標準加熱温度曲線に戻し追加熱を行う。追加熱後、4分以内に炉から引き出し9.1メートルの高さより落下させる。その後、試験体を逆さにし、再び炉内に戻し標準加熱曲線に沿って再加熱する。再加熱後、試験体はそのまま炉内に放置し、自然放冷させる。

  加熱 追加熱 落下 再加熱
30分 20分 0分 9.1メートル 20分
1時間 30分 0分 9.1メートル 30分
2時間 30分 15分 9.1メートル 45分
3、4時間 30分 30分 9.1メートル 60分

急加熱・衝撃落下併用試験 合格基準

試験を実施し、以下の基準に合格すれば急加熱・衝撃落下併用試験合格品として世に送り出されます。

  1. 金庫の破裂が起こらないこと
  2. 施錠できていること
  3. 中に入れた新聞紙が判読できること

耐火性能マーク

JIS(日本工業規格)で規定する各試験項目に合格していることを表示するマークです。金庫屋内のご注文ページに耐火性能マークが表示されます。

  30分 1時間 2時間 3時間 4時間
一般紙用 一般紙用0.5時間耐火試験合格品 一般紙用1時間耐火試験合格品 一般紙用2時間耐火試験合格品 一般紙用3時間耐火試験合格品 一般紙用4時間耐火試験合格品
フレキシブルコンピュータディスク用 フレキシブルコンピュータディスク用0.5時間耐火試験合格品 フレキシブルコンピュータディスク用1時間耐火試験合格品 フレキシブルコンピュータディスク用2時間耐火試験合格品 フレキシブルコンピュータディスク用3時間耐火試験合格品 フレキシブルコンピュータディスク用4時間耐火試験合格品
急加熱・衝撃落下性能試験合格 急加熱・衝撃落下性能試験合格

UL、SP、KS規格の耐火性能

日本の耐火金庫はほとんどが、JIS(日本産業規格)の耐火性能試験に合格したものですが、海外メーカーや一部の金庫には、アメリカ、スウェーデン、韓国で実施された規格に合格した商品も含まれています。その試験内容をこちらでご紹介します。

※現在、金庫屋では、SP、KS規格のマークは表示しておりません。合格品につきましては、備考欄にて記載させていただいておりますので、予めご了承ください。

UL耐火試験

マーク 概要
UL耐火試験 アメリカに本拠地を置き、1世紀以上に渡り、製品の安全試験を行っている独立製品安全認証機関のUnderwriters Laboratories Inc.(UL)が製品の安全性を認証を行っています。

試験方法

  1. 庫内に温度センサーをセットする。フレキシブル用は湿度センサーもセットする。
  2. 金庫を炉内に入れ、規定に従って炉内温度を、2時間耐火テストは2時間で1010℃まで、1時間耐火テストは1時間で927℃まで、30分耐火テストは30分間で843℃まで加熱する。
  3. 各耐火試験時間まで加熱した後、炉内で自然放冷する。
  4. 金庫内の状態、温度を確認する。フレキシブルディスク用は湿度も確認する。

合格基準

  1. 一般紙用:庫内温度が177℃以下
  2. フレキシブルディスク用:庫内温度が52℃以下及び内部湿度が80%以下

SP耐火試験

マーク 概要
SP耐火試験 スウェーデン国立試験研究所(SP)で、安全認証を行なっています。社会の安全を改善させる、環境保護を助ける、そのための技術発展が目的であり、強い耐火テストが有名です。

試験方法

  1. 庫内に新聞紙の束を各区画におき、温度センサーをセットする。
  2. 金庫を炉内に入れ、規定に従って炉内温度を、2時間耐火テストは2時間で1010℃まで、1.5時間耐火テストは1時間で1010℃まで、1時間耐火テストは1時間で1010℃まで加熱する。
  3. 加熱終了後、すぐに金庫内の状態や温度センサーを確認する。

合格基準

  1. 加熱試験中及びチェック時に、庫内温度が150℃以下であること。

KS耐火試験

マーク 概要
KS耐火試験 産業標準化法に基づいて制定される工業製品の標準規格であり、この規格は韓国製の工業製品の品質向上,維持などを目的に制定されています。

試験方法

  1. 庫内に温度センサーをセットする。
  2. 金庫を炉内に入れ、規定に従って炉内温度を、1時間耐火テストは1時間で927℃まで、30分耐火テストは30分間で843℃まで加熱する。
  3. 各耐火試験時間まで加熱した後、炉内で自然放冷する。
  4. 金庫内の状態、温度を確認する。

合格基準

  1. 加熱試験中及び炉内冷却中、庫内温度が177℃以下であること。
  2. 庫内に設置した新聞紙の変色、劣化が著しくなく判読できること。

金庫屋売れ筋 0.5〜4時間耐火金庫

日セフ連の定める金庫の有効耐用年数は製造後20年です

製造から年月が経つにしたがって、耐火金庫内の気泡コンクリートから水分が少しずつ気化していきます。日セフ連の調査によって、製造から20年が経過した気泡コンクリート内の水分量は20%程度減っていることが分かりました。耐火金庫の耐火性能については、本体の構造、耐火材の比重、含水量など様々な因子が関係しておりコンクリートに含まれる水分変化の影響が特に大きいと推測されています。 そのため、水分量の低下とともに耐火性能が低下していくことになります。

20年以上経過した金庫をお持ちの場合、どのような金庫か、どのようなものを収納されているかをお聞かせください。当店の金庫診断士が責任をもってご相談に応じます。

また、不要になった古い金庫の引取、廃棄も承ります。金庫屋までお気軽にご相談ください。

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金庫屋は日セフ連組合の正式加盟店です

2009年より、金庫屋は、日本セーフ・ファニチュア協同組合連合会(通称:日セフ連)の地区組合「大阪セーフ・ファニチュア協同組合」に加盟しております。また、金庫屋は日セフ連の制度「ユーザーに金庫という製品に対する正しい理解と使い方を普及させることを目的」とした金庫診断士の認定を受けたスタッフがお客様へ適格な金庫のご提案をさせていただいております。金庫の事なら金庫屋におまかせください。

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