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JIS規格とUL規格の違い
加熱試験の違いがあります。JISの耐火試験は、炉内温度を1時間加熱し、加熱後は直ちに炉から金庫を取出し冷却します。ULの耐火試験は、炉内温度を1時間加熱し、加熱後は炉を密閉状態のまま放冷します。UL耐火試験は、大震災時や狭い路地での消火活動が困難で、放水による金庫の冷却ができない場合、また、消火後の現場検証で中に入れない状態を想定しており、厳しい試験体制となっております。
JIS規格とUL規格の試験基準比較
JIS規格 | UL規格 |
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炉内温度 | |
30分耐火:843度 1時間耐火:927度 2時間耐火:1,010度 |
30分耐火:843度 1時間耐火:927度 2時間耐火:1,010度 |
加熱終了後の冷却方法 | |
加熱終了後(外気を入れて)、炉の中に放置する。炉内が平温に戻った後、炉から取り出す。 | 加熱終了後、そのまま炉の中に放置する。炉内が平温に戻った後、炉から取り出す。 |
合格判断基準(金庫内温度) | |
通常の耐火金庫:177度 メディアセーフ:66度 フレキシブルディスクカートリッチ:52度 |
通常の耐火金庫:177度 メディアセーフ:66度(クラス150) メディアセーフ:52度(クラス125) |
JIS規格 | UL規格 |
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炉内温度 | |
あらかじめ1,093度まで加熱した炉に製品を素早く入れる。炉内を1,093〜1,200度にして、 30分焼却:1時間耐火製品 20分焼却:30分耐火製品 |
あらかじめ1,093度まで加熱した炉に製品を素早く入れる。そして、炉内で、 30分焼却:1時間耐火製品 20分焼却:30分耐火製品 |
この試験は、落下衝撃試験の一環として実施される。つまり、落下試験合格品は当試験にも合格していることになるが、標準加熱試験のみの合格品については、爆発的な火災に耐えうるかは判断しない。 | この試験に合格しないと、耐火試験に合格したと見なされない。(耐火試験合格は取り消される) つまり、UL試験合格品は、爆発的な火災にも耐えうることを証明している。 |
JIS規格 | UL規格 |
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落下前の焼却 | |
(急加熱試験併用) あらかじめ1,093度まで加熱した炉に製品を素早く入れる。炉内を1,093〜1,200度にして、 30分焼却:1時間耐火製品 20分焼却:30分耐火製品 |
843度にて30分焼却:1時間耐火製品 795度にて20分焼却:30分耐火製品 ※耐火試験の温度上昇基準による |
焼却度、落下テストを行うまでの所要時間 | |
4分 | 2分 |
落下高度 | |
9.1mの高さから、半砕およびほぼ原型レンガを50cm以上積んだ上に落とす。 (土台はコンクリート) |
9.1mの高さから瓦礫上に落とす。 (土台はコンクリート) |
落下後再焼却 | |
893度にて45分焼却:2時間耐火製品 843度にて30分焼却:1時間耐火製品 |
892度にて45分焼却:2時間耐火製品 843度にて30分焼却:1時間耐火製品 |